その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「重い……?どうなんだろう、ただ姫野さんのことになると欲深くなるんだ」
「欲……?」
「そう、姫野さんを独り占めしたいって。とことん甘やかして、俺なしでは生きていけない状態にしたい」
「……っ!?」
予想外の言葉に、おどろきを隠せない。
橘くんなしでは生きていけないだなんて……相当なダメ人間になってしまいそうだ。
けれど……実はもう、橘くんがとなりにいない日々は、すでに想像できないかも……なんて。
もちろん本人に迷惑がられるかもしれないため、言わない。
「だから姫野さんが教えて?俺が重いかどうか」
「……んっ」
橘くんの右手が後頭部に添えられたかと思うと、唇にキスを落とされる。