その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
不安になった私は、休日前のことを思い出そうと頭をフル回転させる。
けれど問題を起こした記憶など一切なかった。
うーん……と頭を悩ませているうちに、教室に着いてしまった。
やっぱりなにかの間違いだろうと思い直し、教室のドアを開けて中に入ったそのとき。
「天音、やっときた!
本当におめでとう……!!」
「……え?」
1年からの友達である日下部芽衣ちゃんが、興奮した様子で私……姫野天音の名前を呼んでそばに駆け寄ってきた。
しっかり者でお姉さん的存在の芽衣ちゃんの目は、キラキラと輝いていて、少し嫌な予感がする。