その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



帰るときも橘くんに手を握られたけれど、男の人の手ってこんなにもゴツゴツしていて大きいんだ。

こんな風に男の人に触れられるのは初めてのため、緊張しているのか胸がドキドキしている。


変な沈黙が流れる中、橘くんを見上げると……どうしてか、彼の目はうっとりしている。


「これから姫野さんは俺の恋人なんだよね。
まだ信じられないなぁ……」


私が、橘くんの恋人……?

正直、務まらない気しかしないけれど。
橘くんが私のことも考えてくれての選択なのだ、気合を入れて頑張らないと。


そう強く決心したけれど、恋人って具体的になにをしたらいいのかわからない。

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