その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「私、行きたいところ考えてくるね……!
誘ってくれてありがとう」
そんな彼を前に、『さすがにデートまでする必要はないんじゃないか』と言えるはずもなく。
フリをすると決めたなら、徹底的にやり通すつもりなのだ。
けれど、いつまでこの関係を続けるつもりなのだろう。
かれこれ1週間が過ぎている。
勝手に私は1ヶ月くらいで終わるのかな、と思っているけれど、そこはちゃんと橘くんに聞かないとわからない。
「あの、橘く……」
「それって俺とデートするのに抵抗がないってことでいい?」
「えっ……?」
そのため橘くんに聞こうとしたけれど、その前に彼が口を開いた。
抵抗って……むしろ橘くんが私に対して抵抗がないのが不思議なくらいだ。