その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



だってこんな地味な私が橘くんの彼女で……。


「あたしも男ならぜったいに天音を彼女にしたいな。小動物みたいにかわいくて癒しだし、それでいて控えめだから余計に守りたくなるのよねぇ」

「えっ、と……」

「もしあたしが天音だったら、男をたくさん落としてるかも。小悪魔な性格になって、男を弄んでやりたいわぁ」

「男の人に恨みでもあるの……?」

「恨みなんてないよ、もしもの話だから。ただあたしはダメ男しか捕まらないから、本当に天音はいい男を捕まえたと思うよ」


確か芽衣ちゃんは1年のとき、他校の男の人と付き合っていたけれど、2年に上がる前に別れ、その男の人は最低だと怒っていた。

その話を聞いて、付き合うというのは幸せなことだけではないと思った記憶がある。

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