その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
たたおとなしくそれを受け入れていると、食堂が騒がしくなった気がした。
「うわっ、ラブラブだな」
「本当に付き合ってたんだ」
たぶん、私とは違うクラスの人たちだろう。
中には先輩や後輩がいるかもしれない。
橘くんの知名度は高いため、周りの注目を浴びてしまうのだ。
本当に怖い。
クラスのみんなは優しくて、『おめでとう』というお祝いの言葉までかけてくれたけれど。
他のクラスの人となれば、私とまったく関わりがないのだ。
ぜったいに『あんな地味女が……』って思われているはず。
そう考えると、今すぐ橘くんに謝りたくなる。