その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
さすがに早く来すぎただろうか。
仕方がない、あれ以上家にいるとぜったいにお母さんに質問攻めされていた。
逆に待ち合わせ時間より遅くなっていたかもしれない。
一瞬寄り道でもしようかと考えたけれど、トラブルがあって時間ギリギリになる可能性もあるため、まっすぐ待ち合わせ場所に向かう。
改札を通り、その周辺で足を止めようと思ったそのとき……。
「……へ」
思わず間抜けな声が出てしまった。
ある一点に目が留まり、その場から動けなくなる。