その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「姫野さんは360度、どの角度から見てもかわいいからなぁ……かわいさにあふれてる」
「……っ」
冗談だとわかっていても、ストレートな褒め言葉に恥ずかしくて照れてしまう。
顔が熱くなり、もしかしたら赤くなっているかもしれない。
「ああ、姫野さんの照れ顔が……俺によく見せて」
「い、嫌です……」
橘くんって、結構意地悪な人なのだろうか。
照れ顔がみたいだなんて。
私は恥ずかしいため、それはさすがに拒否させてもらう。
橘くんは残念そうだったけれど、さすがに照れ顔なんて見せられない。
相当ブサイクで引かれる場合だってある。
すでにブサイクだと思われているかもしれないけれど。