永遠、というものがあれば
図書館から出ると、



入口近くのベンチで陽斗が本を読んでいた。



なんかなつかしい。



数ヶ月前は今よりもっとこれが普通の風景だったんだよね。



「陽斗!」



ふと、顔をあげる陽斗。



「陽菜、久しぶり」



ちょっと低めの声も変わらない。



学校用に髪は黒くて、相変わらずのメガネだけどね。


もう!みんなまとめて好き。



その時、



「陽菜〜!」



舞だ。なんだかここに陽斗がいることにドキドキする。
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