永遠、というものがあれば
遊園地はもうそろそろ閉園時間間近で、ほとんど反対方向に歩く人達の流れに逆らって私達は手をつないだまま入園した。



お酒のせいか、夜の風が心地いい。



「陽菜、何乗る?」



「あれ!」



指差したのは観覧車。



「お前、ホントにベタだな?」



「いいんです〜。だって今日はそういう日なんでしょ?」



そういうと手をつないで



二人で走った。
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