永遠、というものがあれば
その晩は遅くまでいろいろ話をして、



陽斗は本当になにもせず、腕枕をしてくれたまま、私は眠りについた。



朝、起きるとコーヒーのいいにおいが寝室まで漂ってきてて。



横にはもう陽斗はいない。


「陽斗?」



寝室から顔を出すと、



「陽菜、起きた?コーヒー飲む?」



「ありがとう」



「陽菜、今日ゼミだろ?」


「うん。陽斗は仕事?」



「今日は久しぶりに学校!」



「え!行くの?」



「そろそろ行っとかないと、卒業やばいしな」
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