永遠、というものがあれば
「確かに最近のharuの曲はすげぇって思う。



俺、今のあいつ…haruっていうアーティストが大好きでさ。



だからこのチャンスを活かしてほしい。正直そう思ってる」



だけど…、



と、カズくんは続けた。



「あいつは断ってる。初め意味がわからなくて、本人に直接聞いたんだ」



そして、カズくんは私を優しく見つめた。



「陽斗は変わったよ。変えたんだな、お前との出会いが」



私の目から涙が静かに流れる。



「あいつ、おまえと離れたくない、って。



寂しがらせたくない、って」



心臓がぎゅ〜と苦しい。



陽斗の気持ちに対しての嬉しさと、なぜか感じる不安感。
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