永遠、というものがあれば
陽斗が私の体を離して、つぶやいた。



「陽菜は俺と離れても平気なの?」



胸がますます苦しいよ。



私は出そうになる涙をこらえた。




「平気だよ?」




泣かない。




決めたことだから。




私が陽斗の、haruの荷物になっちゃいけない。




「私、帰るね!」




「陽菜!」




急いで鞄を持って飛び出した。
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