永遠、というものがあれば
ゆぅさんこと私のパパが陽斗をスカウトして、アーティストとして育てたこと。


アーティストとしてのharuだけではなく、個人としての陽斗もとてもかわいがってくれたこと。



体がしんどそうな時は、ママ特製のお弁当を食べさせてくれたこと。



一度何かの用事でゆぅさんの家にもおじゃましたことがある、ということ。



「ほんと?じゃあ私達会ってたのかもね!」



「娘さんがいるってことは知ってたけど、まさか、だよな?」



「うん。でも私は嬉しい!パパ達の事を覚えていてくれる人がいて。



陽斗に出会えて嬉しい」



あ、また風が通って行く。


「ここ、気持ちいいな」



私達がいるのは、



お墓から少し離れた高台。



「そうでしょ?ここね、よくパパに連れて来てもらっの。



悩み事をよくここで聞いてもらったな…大切な場所なんだ」
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