永遠、というものがあれば
トイレから出てくると、



おじさまが陽気になって待っていた。



「陽菜、ちょっとおいで」


呼ばれて舞と一緒についたテーブル。



気まずいんですけど…。



会社の人、おじさま、カズくん、陽斗、ヒカリさん。


話はちょうど今日のライブのことで。



「haru、あのビアノ曲すごくよかったぞ。どうやって形にしていくつもりだ?ま、あのままでも充分だと思うけど」



熱っぽく話す会社の人に陽斗は、



「あの曲は出すつもりはありません」



と断っていた。



陽斗。



「あれは俺の中で大切にしたい曲なので…すみません」



「いやぁ、いい曲なのにもったいないな…」



諦めきれない会社の人の口調に、ヒカリさんが台詞を重ねる。



「ですよね〜!私歌いたいです、あの曲」



「ヒカリが歌をつける…いいねぇ」
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