永遠、というものがあれば
ピンポン♪



わっもう来たの?



慌てて書類を片付けて、手で髪の毛を整えてから、ドアを開けた。



どさっと急ぐように部屋に入ってきた陽斗の様子が少しおかしく感じたんだ。



「陽斗、どうしたの?」



「陽菜、ごめん」



え?何?



「撮られた」



「え?」



「明日発売の雑誌に。お前とのこと」



え…。



そんな私を抱きしめて、陽斗は優しく言ったんだ。



「大丈夫。しばらく大変かもしれないけど、俺が絶対にお前のこと守るから。」


陽斗の言葉に一瞬感じた不安が溶けて無くなってくみたい。



「しばらく、これまで通りには会えないかもしれないけど」



「うん…」



陽斗はあ〜!と上向いて、


「会えないのは俺は嫌だ」


「どっちなの?(笑)」



陽斗、かわいい。



「ま、写真もはっきりお前ってわかるようなものじゃなかったしな」
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