永遠、というものがあれば
再び目が覚めると、体はさっきより軽くなってる気がする。



「陽菜、起きた?」



「…舞、カズくん。私なんでここにいるの?」



二人は少し困ったような顔で見合わせてから、



カズくんが少しゆっくり話してくれた。



倉庫の資材が落ちてきて、私がその下敷きになったこと。



意識不明の状態で運ばれ、三日間起きなかったこと…。



話を聞いてなんとなく思い出した。



誰かから逃げてて、大きな音がして…。



でも…



「私なんでそこに行ったの?」



頭の中にもやがかかったみたい…。
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