永遠、というものがあれば
夜でも学祭中の構内はまだまだ明るくて。



半年前に卒業したばかりなのに、なんだか懐かしい。


そんな私の足は自然とある場所に向かっていた。



私の大好きな場所。





「わぁ…」



お祭りの学校におされたようにひっそりとたってる一本のツリー。



去年もこうやって一人で見に来たな。



なぜかわからないけど、ここに来るととても落ち着くんだ。



去年はほとんど毎日ここにきてた。



なくした何かが見つかるような、なんかそんな気がしてたんだよね…。



見つかることはなかったけど。


私は左手をぎゅっと握って胸に当てた。
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