永遠、というものがあれば
「ゆずは…なんでこの仕事してるの?」



あ、ゆずって呼んでる…。


えっと…



「ほんとのことを伝えたいな、って。…特にこの業界で仕事されてる方って、誤解されることがすごく多いと思うんです。


そんな時に少しでも真実の橋渡しができたら、って」


しゃべりながら私は胸のところで握った左手を押し当てていた。



「…?」



haruが少し不思議そうな顔で私の手元をながめる。



「あ、すみません。なんかくせなんです。すごく大事なものがこの中に入ってるような気がして…」



私、何喋ってるんだろう?もう目茶苦茶だけど、とまらない…。
< 312 / 381 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop