永遠、というものがあれば
ゴンドラの中は静かで、だんだん広くなる夜景をバックにカメラの音がときどき響いていた。



「haruさん、この前は失礼しました」



勇気をだして、窓の外を眺めるharuに声をかける。



「…なにが?」



今日はじめて目をあわせてくれた、その表情が思った以上に綺麗で、かっこよくて、



つい見とれてしまった私はきっとこの仕事失格だね。


「あ…の、自分のことばかり…」



見つめるharuの視線があまりに真っすぐで



言葉が…、



言葉がつながらない…!
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