永遠、というものがあれば
外に出ると、一層寒さが増していて、巻いたマフラーを少し上に引き上げた。



カズくんは、車を回してくるよ、と言って、寒そうにコートのポケットに手をいれながら近くの駐車場に小走りで走っていった。



その時、バッグの中で私の携帯が着信を知らせてる。


ディスプレイにはハルコさんの名前があって。



私は急いで通話ボタンを押したんだ。



「もしもし。今日は本当にすみませんでした!」


『いいよ。私こそ急に仕事押し付けちゃってごめんね…それよりゆずって何者?あんたが観覧車で倒れた時、血相変えてあんたを抱えて運んだの…haruだったんだよ?』



「え…?」



『その後、すぐに生カズマが来てharuは帰っていったんだけど…』



haruが私を運んでくれたんだ。


『ゆず、でも私見ちゃったんだ…』



何?



『胸のネックレス…についてたよ、指輪』



「え?」
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