永遠、というものがあれば
舞は、いろいろあるんだよ…って言ってたけど。



おばさまに用意してもらった、昔使ってた自分の部屋で、窓の外を眺めた。



皆、どんどん変化していってる。



私は?



片隅に残るモヤモヤを抱えたまま私はどこに向かっていくんだろう。



窓の外にはひとつふたつの星が瞬いていて、私は少しでもたくさんの星が見つかるように広い空を見渡していた。



コンコン…。



ふいにドアをノックする音がして、


「陽菜、もう寝た?」


カズくんの声が聞こえた。

「ううん」


私が答えると、ちょっといい?ってカズくんが入ってきた。



「これ…」


と言って差し出された紙袋。







開いてみると、きれいな薄いピンク色のワンピースと、白色のショールが入っていた。


驚いて顔を上げると、少し顔を赤くしたカズくんが、いつもよりぶっきらぼうに言った。


「来週の服。おふくろが俺に渡せ、って。うるさいんだよ」


「ありがとう!」


言いかけて、私はさっきの話を思い出し、なぜカズくんにこの服を持って行くようにおばさまが言ったのか、なんとなくわかった気がした。



様子がおかしい私に、カズくんも気づいたみたいで。

「さっきは変な話になってごめんな」


カズくんも少し、照れてる?
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