永遠、というものがあれば
「ウェディングフェア」と書かれた看板を横目で見ながらを覗いて、誰もいないことを確認してから、そっと中に入ってみた。


正面に大きなステンドグラスがあって、その横には高い天井につながる大きなパイプオルガンが心地良く存在感を示してる。



「はぁ〜…」



私は無意識に大きく息をした。



ここは結婚式用につくられているものだけど、この荘厳な雰囲気の中では、今私が抱えてるモヤモヤとした気持ちも、何にかはわからないけど感じる焦燥感、喪失感も、


感じる私そのままでいいんだよ、って言われてる感じさえ受けて。



私はゆっくり前へと歩いていった。
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