永遠、というものがあれば
お兄ちゃん
ヒナ、ヒナ…


誰かに呼ばれてる感じがして、私はぱっと目を開けた。


あれ?


いつの間にか横になってる自分の体。


側には、舞が心配そうに座ってる。


「陽菜、気づいた?具合どう?」


頭の痛みはまだじんわりとあるけど、


「大丈夫…」


と笑ってみせた私の表情に舞も安心した顔で、よかった〜、とつぶやいた。


「私、ロビーにいて…」


舞が、私の言葉をきって説明してくれた。


私が会場から出ていった後、探してくれてたこと。ロビーで、ホテルの人が介抱している、気を失った私を見つけて、ここまで運んでくれたこと。


「ごめんね、舞」


ううん、と舞は首を振ってから、言った。


「今パーティーが終わるから、カズマさんがすぐ来るって」


え?


「そう……」


「何照れてんの!よかったじゃない…あんな…」


舞…?


「もう!陽菜だけだからね、今まで気がつかなかったの」


舞、泣いてた?


もしかして…
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