永遠、というものがあれば
「舞…もしかして、カズくんのこと」


「あはっ!何言ってるの〜?誰でも憧れるって…」


「じゃなくて!…好き、なの?カズくんのこと」


ははっ…、ってうつむいた舞の表情はわからないけど、その間が私の推測が当たっていると教えてくれてるようだ。


「舞…」


「カズマさんは顔も中身もカッコイイし…憧れだけでいいや、って思ってた。…なにより、陽菜以外は全く視界にないのもわかってたし…」


顔を上げた舞は、さっと目元を拭って、にっと笑ってみせた。


「だけどね、不思議。今日のカズマさん見てたら私も嬉しかったの。やっと気持ちが伝わったんだなぁ、って」


舞…。


「陽菜は?どうするの?」

舞のまっすぐな視線に、私の気持ちもごまかせない。
< 359 / 381 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop