永遠、というものがあれば
私がケガをした時に、陽斗は私との交際を公表しようとしていたこと。
彼は私が目を覚ますまでずっと側についていたこと。
目を醒ました私が陽斗関連の記憶を失っていることがわかったこと。
アメリカ行きはおろか、自分の仕事までも全部辞めて私の側にいたい、という陽斗を…
「俺はアメリカに行かせた。アイツも…お前がアメリカ行くつもりだった、ってことを知って、それを了承したんだ」
自分の視界がぐらぐらと揺れる感覚がする。
「なんで?」
自分の声が我ながらえらく低く感じる。
「なんで、その時本当のこと教えてくれなかったの?……ひどいよ。カズくん!」
ひどいよ…!
陽斗も…。
なんで何も言わずに遠くに行っちゃったの?
「陽菜、カズマさんは何も悪くないよ。カズマさんも苦しんだんだよ?」
黙り込んだカズくんの代わりに舞が言葉を挟んだ。
「舞ちゃん」
押し止めるカズくんを振り切るように、舞が言葉を続けた。
彼は私が目を覚ますまでずっと側についていたこと。
目を醒ました私が陽斗関連の記憶を失っていることがわかったこと。
アメリカ行きはおろか、自分の仕事までも全部辞めて私の側にいたい、という陽斗を…
「俺はアメリカに行かせた。アイツも…お前がアメリカ行くつもりだった、ってことを知って、それを了承したんだ」
自分の視界がぐらぐらと揺れる感覚がする。
「なんで?」
自分の声が我ながらえらく低く感じる。
「なんで、その時本当のこと教えてくれなかったの?……ひどいよ。カズくん!」
ひどいよ…!
陽斗も…。
なんで何も言わずに遠くに行っちゃったの?
「陽菜、カズマさんは何も悪くないよ。カズマさんも苦しんだんだよ?」
黙り込んだカズくんの代わりに舞が言葉を挟んだ。
「舞ちゃん」
押し止めるカズくんを振り切るように、舞が言葉を続けた。