永遠、というものがあれば
「その曲…なんで…」
固まったまま声も出せない私。
その私の手元からさがっているチェーンに大きく見開かれた彼の目が移動していく。
「それ…」
言いかけた彼の表情が、重なった私の言葉に固まってしまった。
「はる…と?」
「なんで俺の名前…」
陽斗は信じられないというような顔をして、私に尋ねるんだ。
「もしかして…」
陽斗が全部言い終わらないうちに私がうんうんと首を縦に振って見せたから、
彼が動くのと、私が動くのと多分同時だったと思う。
私たちは強く抱きしめあった。