永遠、というものがあれば

「じゃあ、今晩７時から始めるので、皆よろしくね〜」


今日の授業は新しく入った３年生の自己紹介と、今夜開かれる新歓ゼミコンの話でおしまいになった。


荷物をかばんにいれて教室を出ようとしたら、
隣の男の人（メガネくん）が


「さっきはごめんね」


あ〜、そういえばしゃべるの初めて聞いたな…

なんてぼんやり思ったのは、彼の声がとてもきれいでびっくりしたから。


「い、いいえ。」


なんだかもう少し声を聞きたいようなそんな不思議な感じがしたんだけど、彼はそのままちょっと会釈をして教室から出ていってしまったんだ。