永遠、というものがあれば
ちょうどその時、部屋の電話がなった。



とても珍しい人からの電話。



カズくんのパパ。
(芸能プロダクションの社長さん)



「おじさま、お久しぶりです」



黒田のおじさまはとっても優しい人。
(会社では全然違うらしいけどね)



幼い私を引き取って自分の子供のように育ててくれた。



私は本当のお父さんのように思ってる。



そんなおじさまからの電話はこうだった。



今日行われる会社のパーティーに、急に都合が悪くなっちゃったおばさまの(カズくんママ)代わりに出席しないか。というもの。



「私、ですか?」



『ああ。カズマに言ってもらおうとしたら嫌がってな…。パーティーにはカズマと来てくれればいいから』


え?カズくんと?



『服や髪のことはカズマにたのんであるから』



たまには家にも帰ってきなさい。



と付け加えて電話はきれた。
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