永遠、というものがあれば
「で、工藤ゼミはどうだった?」


工藤ゼミ。あ、私達のゼミの名前ね。


「それが思ったより超楽しそうなクラスで。ね?陽菜」


「う、うん?」


どうだろ?あんまり覚えてないや。

あ、彼と彼の声以外は。


「ん?どうした?陽菜」


覗き込むカズくんの向こうに見えたのは、あの少し猫背のメガネくん。



やっぱりなぜか目で追ってしまう。


なんでだろ。もいっかい今彼の声を聞いてみたい。
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