永遠、というものがあれば
「陽斗?」



思わずこぼれた私の言葉を聞く人は誰もいない。



なに?これ。



どういうこと?



いつの間にか隣にはカズくんがいて、きゅっと私の肩を抱いた。



もしかして…



「カズくん、知ってたの?」



かすれた声で尋ねると、



黙ったままの横顔は、きっとイエスの意味。



もう一度ステージに目を向けると陽斗はキラキラした笑顔をみせていた。



私は今朝までちかくにいた陽斗を思い出しながら、



まだ夢の中のように信じられなくて。
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