永遠、というものがあれば
着替えをすると



途端に夢からさめたような感覚。



陽斗のことは全部夢だったんだ。



やっぱり私は男運ないのかも。



ソファに座り、カズくんを待ってると、



会場からちらほら人が出てくる。



パーティーももうそろそろおわりなのかもしれない。


向こうからたくさんの人だかりが動いて来て、ソファの隣を横切って行く。



中にいるのは、陽斗…haruだ…。



通りすぎる時に一瞬目のあった私になにかいいたげな顔をしたような気がした。


何?



「遊びだったんだ」って?


「軽くひっかかったな」って?



それすら私の思い違い?



それでも私は本気だったよ。



本気の恋だったんだよ。
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