永遠、というものがあれば

「陽菜？」


私の視線を追ったカズくん。同時に舞が

「あ、モサ男だ」

と呟いた。


「誰？知り合い？」

カズくんの問い掛けに答えられないくらい、歩いてく彼の姿が見えなくなるまで、視線を外すことができなかった私。その代わりに舞が少し面倒臭そうにカズくんに今日のクラスでのことを説明していた。



カズくんは


「ふ〜ん…」


て一言呟くように言ってから、


「ま、おまえらあんまり今日の飲み会はじけすぎんなよ！工藤先生なかなか厳しいて話だから、授業も覚悟してたほうがいいかもな」

「驚かさないでくださいよ〜、カズマさん」



「じゃまた後で！陽菜、連絡しろよ」



で爽やかに去ってくカズくん。