【完】溺愛男子の愛し方

「……今日一日、俺から離れんなよ」


真剣な顔で、まっすぐに見つめられた


「……わかった」


私には、そう答えることしかできなかった


食べ終わって、私と隼人はプールがある方に戻ってきた


「どこに、行く?」


いろんなエリアがあって、それぞれ特有のあるプールを味わえるみたいだった


「じゃあ、あそこ行こ!」


そう言って、私が指差したのは、すっごく急な角度のウォータースライダー


あぁいう絶叫系が、実は好みだったりする


泳げないけど


私の行きたい所を聞いて、隼人は青ざめていた


「隼人、苦手だったら、私一人で行ってくるよ」


私は、やりたいから


「どこか、わかる所にいてね」


そう言って、向かおうと歩き出した瞬間、腕を掴まれた


驚いて、後ろを振り向くと隼人が……


「……俺も行く!」


と、言った


……で


目の前には、急な角度で水が流れている筒


その中を流れてくる人たちはキャーキャー言って、最後の大きなプールに来る


……二人で来たけど……


チラッ、と隣を見た


隼人……震えてるんだよね
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