【完】溺愛男子の愛し方

「これで、止まったでしょ?」


「////!あ、あぁ!」


隼人は顔を赤くして、下を向いた


「?そんなに赤くなることした??」


昔、よくやってたじゃない


「……バカ美音」


「バカって、何よ。涙を止めてあげたじゃない」


「別に頼んでない」


「何よ、その言い方……わっ!」


私は引き寄せられて、近くにあった木に壁ドンされた


「あんなことされたら、バカって言いたくなるだろ」


隼人が目の前で、そう言う


そして……


「……俺が男だってこと、忘れたとは言わせねぇーから」


ドキッ


隼人にまっすぐ見つめられて、ドキドキしてしまった


「美音は俺のこと、男だとは思ってないんだろ?いとことして……幼なじみ、弟として俺を見てるんだろ?」


「隼……」


名前すら、呼ばせてくれなかった


「確かに、俺は美音よりバカだし、頼りないし、怖がりだけど、それだけで男として見ないとは言わせねぇーようにするから」


そして、もっと顔を近づけて……


「絶対、祐には渡さねぇーから」


そう言った隼人の顔に心臓が飛び跳ねてしまった


「泳ぎに行こうぜ」


そう言って、隼人は私の手を掴んで、歩き出した


そして……
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