【完】溺愛男子の愛し方
「だって、気持ちよさそうに寝てたんだもん。それに、久しぶりに修の寝顔も見れたし」
最後の方は、少し小さくして本音を言った
「俺も久しぶりに鈴の寝顔見た」
修は笑って、続けた
「鈴の可愛い寝顔を見ている内に、俺も眠たくなって、そのまま寝たし」
それで、隣にいたんだね
「……まぁ、それなら約束破ったこと、許してあげる」
「クスクス。ありがとう」
私は、少し顔を伏せた
修に可愛いとか言われたから、私の顔はほんのり赤色に染まっていた
……顔、熱い……
「体調は、もう大丈夫?」
修にそう聞かれて、私は平常を保って言った
「大丈夫だよ。本当にありがとう」
「よかった」
今、何時だろう?
私は、壁にかかっている時計を見た
もう5時!
「お世話になっといてあれなんだけど、そろそろ帰らないと……」
「そうだな。起きれる?」
そう言って、手を出してくれた
「一人で起きれるよ」
「強がりだなー」
なんとなく、恥ずかしいだけだし
「鈴は、もう少し素直になっていいんだよ?」
修に優しく聞かれて、素直に言葉が出て来てしまった
「……ありがとう」
修の手を借りながら、立ち上がった