【完】溺愛男子の愛し方
「ほら、始めるよ」
私はもう1個、イスを持ってきて、祐の隣に座った
「始めるって……一緒にやってくれるの?」
「一緒にやらないと、仕事しないでしょ?」
そう言うと、祐の顔、特に目がキラキラ輝き出した
「美音、大好き!」
「そんなこと言ってないで、さっさと終わらせるわよ」
「うん!」
祐は、目を輝かせて言った
「もう、あれは犬ね」
「ですね~」
「昔からだよ」
祐はそんなこと聞こえてないのか、嬉しそうに書類に手を出していた
それから、どれぐらい時間が経ったかわからない
「お……終わったぁー……」
ようやく仕事を終わらせた時には、日が暮れ始めていた
「お疲れ様」
「あっ、終わったの?」
鈴花が真っ先に聞いてきた
ありす以外のみんなは、私と祐が終わるまで待っててくれた
ありすは門限があるから、先に帰ってしまった
「終わったよー」
「お疲れ」
私がソファに座ると、鈴花が紅茶を出してくれた