【完】溺愛男子の愛し方
「美音。俺、しばらく寝るね」
「うん。私、書斎にいるから、何かあったら呼んで」
「何するの?」
「ちょっとね」
「……わかった」
祐は、優しく微笑んで言った
「おやすみ」
「おやすみ」
祐は、部屋を出ていった
私は書類を持って、自分の部屋の隣にある書斎に行った
扉を閉めて、辺りを見渡した
書斎には、たくさんの大切なものが閉まってある
と同時に、落ち着いて作業ができる場所
「さて……と」
私は目の前にある大きい机に、持ってきた書類を置いた
ふかふかなイスに座って、一息ついた
「……よし」
私は、書類に手を伸ばした
この書類は、生徒会の仕事の一部
祐とやった仕事の残り
全部をやらせると多くて、祐の集中力がなくなっちゃうから、あらかじめ減らしておいた
これから、その仕事を終わらせる所
「あっ、ペン忘れた……」
書斎にあるの使お
書斎の棚に、近寄った
上から、2番目の引き出しを開けた
「あった、あった」
私は引き出しから、ペンを取った