【完】溺愛男子の愛し方
どうして……
「美音?」
「!」
ガサッ!
そこまで考えた時、名前を呼ばれて、後ろを向いた
驚いて、紙を隠してしまった
「ね、寝てたんじゃないの?」
「祥子さんと連太郎さんが帰ってきた音で起きたんだ」
「そうなんだ……」
……気付かれてないよね?
「どうしたの?書斎なんかに来て」
「祥子さんが呼んでたよ」
「伝えに来てくれたんだ。ありがとう」
私は、棚の引き出しを閉めた
「美音、何してたの?」
「仕事を片付けようと思って」
「まだ残ってたの?」
「うん。でも、気にしないで。そんなに多くないから」
「そう?」
「うん。じゃあ、下に行ってくるね」
「うん」
私は、書斎を後にした
そういえば、今日は夕食係だった
手伝うの忘れてた
リビングに行って、夕食の手伝いをして、準備を終えた
「美音。祐くん、呼んできてちょうだい」
「は~い」
私は、2階の書斎に行った