【完】溺愛男子の愛し方
ホームルームが始まるギリギリまで、別の場所で過ごした
そして、いろんな所をぶらぶらとして、教室に戻ってきた
「じゃあ、出席取るぞー」
先生はそう言って、黙ってしまった
「休みなのは、朝日だけだな」
えっ?
鈴花、来てないの?
なんでだろう……
……修平なら、何か知ってるかな?
そう思って、ホームルームが終わってから、隣のクラスに行ってみた
でも、教室のどこを探しても、修平の姿はなかった
私がキョロキョロしてるのに気づいたのか、隼人が近くに来た
「どうした?美音」
「修平、知らない?」
「今日は、来てねぇーけど」
「来てないの?」
「それがどうかしたのかよ?」
「実は、鈴花も休んでて……」
「どっか出かけてるんじゃねぇーか?」
そうなら、いいけど……
最近、鈴花とあんまり話せてない
生徒会にも、あまり顔を出してないし
「美音!」
「!」
いつの間にか、祐が私の後ろに立っていた
「美音、話を……」
「祐と話すことなんて、何もない」
私は冷たく突き放して、その場を後にした