【完】溺愛男子の愛し方
私はその腕の中に、ぽふっと収まった
修はそれを待っていたかのように、ギュっと私を抱きしめた
「鈴のサイズ、ちょうどいい」
そう言われて、少しムスッとした
確かに、身長差はあるけど、そこまでではない
おまけに、私は太ってるから、引き締まった体をしている修に比べたら、最悪の体をしていると思う
「そんなことないし」
私は、少し怒った声で言った
「もしかして、また太ってるとか思ったのか?」
「太ってるんだから、認めなきゃじゃん」
お世辞なんて、いらない
「本当に太ってないよ。少なくとも俺はそう思う。ていうか、細すぎるし」
「細くなんてないよ」
私がそう言うと、修は抱きしめていた腕を少し緩めて、私を見た
「鈴は細いし、綺麗だよ」
そう言って、私の後ろ髪を手ですくって、キスした
「////っ!」
もう沸騰寸前だった
今日の修、いつもと違う
なんか、言うことやることが大人というか……
いや、もともと大人っぽいんだけど!
私の心は混乱していて、ぐちゃぐちゃだった