【完】溺愛男子の愛し方
「そろそろ時間だな」
「うん……」
もう少しだけ……
そんな思いが通じたのか……
「観覧車に乗ってから、帰るか」
修が口にした
「!うん!」
すっかりご機嫌の私は、修と一緒に観覧車に向かった
遊園地で遊ぶには遅い時間だからか、観覧車に乗っている人は少なかった
私たちは観覧車に乗って、景色を楽しんでいた
「きれーい」
私は、ずっと景色に見とれていた
「鈴」
「何……」
私が振り向いた瞬間、言葉を遮られてキスされた
「外ばっか見てないで、俺のことも見ろよ」
修が少し怒った口調で言った
「さみしいの?」
私は少し、嫌味を交えて言った
「……さみしい」
ドキン!
修が、素直に答えた
そして、ギュッと抱きしめられた
私は、また修に違和感を感じた
昨日に感じたのと、同じだった