【完】溺愛男子の愛し方
「どうしたの?そんな顔して……」
「よかったー!ずっと休んでたから、心配してて……」
「あぁ、ごめんね。心配させちゃってたんだ」
「何か連絡ぐらい、ちょうだいよ」
美音にすら、言ってなかったからね
「あとで、全部話すから」
「わかった」
そのあと、特に変わったこともなく、いつも通りに話していた
でも、私にはどこか違和感があって……
「美音、何かあった?」
「えっ、どうして?」
「なんか……なんとなく、いつもと違う……から?」
「なんで、疑問形なの」
笑いながら、美音が言った
私の気のせいかな?
「私の気のせいだったみたい」
「そっか」
特に何も変わらず、迎えたお昼
今日は生徒会で食べる……予定だった
「あれ、祐は?」
いつも、先に来ているはずの祐の姿がなかった
「用事あるから、パスだってよ」
「ふ~ん、そうなんだ。残念ね、美音」
「うん……」
落ち込んでいるのか、なんとも思ってないのか、わからない顔で美音が応えた
私は特に気にすることもなく、お弁当を広げ始めた