【完】溺愛男子の愛し方

「大人になるって、いつだよ。いつになったら、こんな関係終わるんだよ」


「それは……」


「それなら、今終わらせても問題ないだろ」


「!ダメ!それだけは、絶対ダメ!」


「どうしてだよ」


「怖いの!修が私と同じことを味わいそうで……」


そう言った後、修が優しく、頭に手を置いた


「……鈴には、俺がそんな弱い奴に見える?」


「そういうことじゃ……」


「じゃあ……」


「でも、ダメ!」


「鈴……」


「お願い、わかって!修に……苦しんで欲しくないの……」


お願いだから……


「……ごめん。俺は、我慢するとかできないから」


「!」


「鈴を隣にずっと置いときたくて、仕方ないんだ」


「……」


「鈴、話を……」


「私は絶対、嫌!修と別れても、修が私を嫌いになっても、これだけは譲れないから!」


「鈴!」


修がそれで幸せになれるのなら……


私は、そっちを願うから


私は、生徒会室を飛び出した
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