【完】溺愛男子の愛し方
「もっと押して」 鈴花 side
鈴花 side
あれから、2週間後
今日の朝も修と会わないように、少し早めに家を出た
慣れた通学路を歩いて学校に着くと同時に、メッセージが来た
相手は、ありすからだった
ありすからメッセージが来るなんて、珍しい……
そんなことを思いながら、メッセージを開いた
内容は、来れたら7時過ぎに来て欲しい、というものだった
7時過ぎって、今じゃん
私が起きてなかったら、どうするつもりだったのよ……
少し抜けてるのよね、あの子
まぁ、そんな所が可愛いいのだけれど
“もう来てるよ”
と返信をして、連絡を待った
返信は、すぐにきた
“じゃあ、教室に向かうので、待っててくださ~い”
教室で待ってたらいいのね
了解の二文字を送り、教室に向かった
席に座って待っていると、足音が聞こえてきた
足音は、私がいる教室の前で止まった
ガラガラガラ……
教室のドアが開けられると、そこに可愛い女の子が立っていた
「おはようございま~す」
相変わらず、ふわふわした喋り方はその容姿に合っていた
「おはよう、ありす。どうしたの?」
でも、ありすはそれを無視して……