【完】溺愛男子の愛し方
「鈴花センパイは、どうしたいんですか~?」
「え?」
「修平センパイと~」
「!」
なんで、ありすが……
「実は、2週間前のやり取りを聞いちゃって……」
「聞いてたの?!」
「全部、聞こえちゃってました~」
「嘘?!」
「本当です」
ありすは、ニコニコと私の言葉に返していた
「そのことで、鈴花センパイのお話を聞きたいな~って」
「お話って……」
「私は、鈴花センパイと修平センパイがうまくいくことを願ってますから~」
ありすのまっすぐで、純粋な気持ちに何かが崩れそうだった
正直、私の心は限界だった
急にあんなこと言われて、昔を思い出して、解決策がわからなくて……
生徒会のみんなまで、避けてる
美音たちまで避けていたのは、修とのことについて知られたくなかったから
「鈴花センパイ。私でよければ、話してください」
私は、全てを話した
ありすは、ゆっくり話す私の話を最後まで聞いてくれた
「なるほど~……」
しばらくした後、ありすがまた続けた
「もし、そんな悩み事がないってなったら、鈴花センパイはどうするんですか~?」
「どうするって……」
「怖さもなくて、周りも気にしなくていいってなったら、修平センパイと付き合ってることを隠したりしないかってことですよ」
「……そうなったらいいけど……」
でも、そんなこと……