【完】溺愛男子の愛し方
「……鈴の気持ち……心は、どうなんだ?」
……そんなの決まってるよ
「……好きだよ、ずっと前から。だって、初恋が修だもん」
「……俺もだよ。鈴が初恋」
私は、思い切って言った
「……隠すこと、やめる」
「え?でも……」
「修は、弱くないんでしょ?」
「……もしかしたら、弱いかもしんねぇーけど……」
ギュッ
修が、私を抱きしめた
私は、驚いた
でも、修はあまり気にしてないのか、言葉を続ける
「それでも……鈴だけは、何があっても守り続ける……」
力強く、抱きしめられた
「……修が一緒に乗り越えていこうって言ってくれるなら……私と人生を共にしてほしい……」
私も抱きしめ返した
「……一緒にいるよ、ずっと。手放さない」
「……うん」
修は私を解放して、見下ろした
「……一緒に乗り越えよう。俺が鈴を守るから」
修は、優しい笑顔を浮かべた
「……こんな私ですが、よろしくお願いします」
私も一緒に笑った
「……中学の時の告白、思い出すな」
「確かに」
修は、私のおでこにおでこをコツンと合わせた
「今、どんな気持ち?」
私は、笑った
「幸せだよ」
「……俺も。今、一番幸せ」
私は、ゆっくり目を閉じた
その少し後、唇に柔らかいものが重なった