【完】溺愛男子の愛し方
「今日の朝、修に自分の気持ち全部伝えた。で、一緒に乗り越えていこうって」
「おめでとう!更に、繋がりが強くなったんだね」
私は、心の底からお祝いした
鈴花は、すごいな
私には、そんな勇気……
バシッバシッ!
「え?!」
私は、ほっぺを叩くと、鈴花がびっくりした
そんな後ろ向きにならないの、私!
決めたんでしょ?
覚悟したんでしょ?
隼人と……約束したじゃん
……隼人だって、最初からわかってたはず
私が祐のこと、好きだって……
それなのに、隼人は応援してくれた、支えてくれた
私もそれに答えないと
怖いよ
いつも普通に話してた祐に、本当の気持ちを伝えるのは
でも、今のままにして、後悔したくないから
「み……美音?」
「……ごめんね、鈴花。でも、もう大丈夫」
「……そっか。何があったかは知らないけど、まぁ頑張って」
「うん!」
「……そろそろ戻ろっか」
「そうだね」
私と鈴花は、屋上を後にした