【完】溺愛男子の愛し方

……今、部屋には私と祐だけ……


「……私も先に……」


「美音」


私が全てを言い終わる前に、抱きしめられてしまった


……捕まった……


「やっと二人っきりだね」


「……」


祐の本性は、誰も知らない


もちろん、あの四人も


隼人は薄々、勘付いているかもしれないけど、何も言ってこない


「ねぇ、美音。おはようのキスして?」


「嫌よ」


私は、即答した


「ひどいよ、美音!俺を切り離すなんて……」


「ひどいことを言った覚えはないし、切り離した覚えもない」


「美音のケチ!」


「ていうか、私を抱きしめてるじゃない。それで十分でしょ?」


「嫌。朝はキスがいい」
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