【完】溺愛男子の愛し方

「……何やってんだ?お前ら」


「えっと……その……」


「手押し相撲をやってたんだよ」


私が返答に戸惑っていると、上半身を起こしながら、祐が言った


「強いねー、美音は」


「それって、力が強いってことだろ?」


笑いながら、隼人が言った


「うるさい!!」


私は、隼人の足を蹴った


「いてっ!」


隼人は、足を抑えてしゃがんだ


「そんなことより、隼人はなんでここに来たのよ」


私は、隼人の方を向いて言った


「あぁ、そうだった」


そう言って、隼人は立ち上がる


肝心なことを忘れてるだなんて珍しい……


隼人、何かあったのかな?


「修平がお前らのこと探してたぞ」


「修平が?」


絶対、怒ってるんだ


だから、言ったのにー……


「お前ら、またなんかやったのかよ?」


隼人がどこかイライラしながら言った
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